官民協働まちづくり
実践講座
シンポジウム
平成28年4月20日 エリアマネジメントシンポジウム2016 in 名古屋」を開催しました
京都大学経営管理大学院は、全国エリアマネジメントリレーシンポジウムの第3弾と して、平成28年4月20日(水)、名古屋市にて、エリアマネジメントシンポジウム2016 in 名古屋実行委員会、全国エリアマネジメントネットワーク設立準備委員会と共に、「エリアマネジメントシンポジウム2016 in 名古屋~ネットワークの力~」を開催しました。
本シンポジウムは、様々な地域で取り組まれているエリアマネジメントが抱える人材育成、認知、財源等の共通の課題の解決や新たな方策の検討に必要な、エリアマネジメント活動を広げ、深め、育てていくネットワークの力を強化することを目的として開催されました。

プログラム | 主催者挨拶 エリマネジメントシンポジウム2016 in 名古屋実行委員会 西川幸男委員長 来賓挨拶 国土交通省都市局都市政策課 井﨑信也課長 名古屋市住宅都市局 黒田昌義局長 基調講演 中京大学学術顧問 奥野信宏氏 トークセッション コーディネーター: 法政大学現代福祉学部 保井美樹教授 パネリスト: 錦二丁目まちづくり協議会 堀田勝彦会長 株式会社飯田まちづくりカンパニー 三石秀樹取締役事業部長 豊田まちづくり株式会社 河木照雄代表取締役 名古屋駅地区街づくり協議会 藤井修事務局長 クロージング講演 京都大学経営管理大学院 御手洗潤特定教授 閉会挨拶 エリマネジメントシンポジウム2016 in 名古屋実行委員会 小林重敬副委員長 |
主催・共催・後援 | 主催:エリマネジメントシンポジウム2016 in 名古屋実行委員会 共催:京都大学経営管理大学院、全国エリアマネジメントネットワーク準備委員会 後援:国土交通省、名古屋市 |
日時 | 2016年4月20日(水) 14:45~17:30 |
場所 | ミッドランドスクエア5Fミッドランドホール(愛知県名古屋市) |
開催概要
主催者挨拶
エリマネジメントシンポジウム2016 in 名古屋実行委員会 西川幸男委員長より主催者挨拶が行われました。
・主催者挨拶概要はこちら。

来賓挨拶
国土交通省都市局都市政策課 井﨑信也課長より来賓挨拶を頂きました。続いて、名古屋市住宅都市局 黒田昌義局長より来賓挨拶がありました。
・国土交通省都市局都市政策課 井﨑信也課長、来賓挨拶概要はこちら。
・名古屋市住宅都市局 黒田昌義局長、来賓挨拶概要はこちら。


基調講演
はじめに、中京大学学術顧問 奥野信宏氏より「普通の人が担う公共」と題して基調講演が行われました。
本基調講演では、名古屋でのまちづくりの状況を中心に国土・地域政策の将来像についてお話しいただきました。第2次国土形成計画のテーマである「対流」を生み出すための熱源として、普通の人、民間がエリアマネジメント等によって、行政機能の代替・補完、財政的に自立した社会的課題の解決、中間支援機能等の公共を担うことが求められていることについて述べられました。そして「交流・連携が新しい価値を生み出す」ということに触れ、実際の計画の例を交えながら、人の繋がりの構築によって、程よい成長に支えられた先進国にふさわしい安定感ある社会が実現できることを力強くお話しされました。
・中京大学学術顧問 奥野信宏氏の講演概要はこちら。
・講演資料はこちら。
※資料の無断転載・無断利用を禁じます。

トークセッション
トークセッションは、法政大学現代福祉学部 保井美樹教授をコーディネーターとして、豊田まちづくり㈱ 河木照雄代表取締役、㈱飯田まちづくりカンパニー 三石秀樹取締役事業部長、錦二丁目まちづくり協議会 堀田勝彦会長、名古屋駅地区街づくり協議会 藤井修事務局長の4名のパネリストをお迎えして行われました。まず前半では、保井教授より「なぜエリアマネジメントが必要なのか」というお話しを伺った後、それぞれの地域のエリアマネジメントの現状や課題が各パネリストから紹介されました。後半では、エリアマネジメント組織の事業継続に向けての課題と展望について、「大きな街のリノベーションを責任もってやっていく必要がある」「市民にお願いするのではなく声をかけられるまで待つことが大切」「自立した活動を継続するために法人化も検討したい」「全国に先駆けた都市防災のモデルを構築し発信していくことが必要」など、それぞれが独自の特徴を活かした取り組みと未来に向けての展望を熱く語られました。また、トークセッションの最後には、団体の交流とネットワークの必要性に話が及び、全国エリアマネジメントネットワークへの期待が語られるなど、中身の濃い充実したトークセッションとなりました。
・トークセッション概要はこちら。





クロージング講演
当講座の御手洗潤特定教授が「エリアマネジメントの現在と今後」をテーマにクロージング講演を行いました。
講演の前半では、2014年に京都大学他が行った全国アンケート調査結果を紹介し、エリアマネジメントの現在として、エリアマネジメントが全国に広がっていること、活動内容や法人形態、収入源などの形も多様であることを解説いたしました。また、ここ1年以内でのエリアマネジメントに関する法制度等の動きも活発であり、今後ますますエリアマネジメントが広がることが予測されることに触れました。後半は、エリアマネジメントの課題について、「財政面の課題」「人材面の課題」「認知面の課題」「制度面の課題」それぞれについて、具体例を交えながら解決策を提示いたしました。さらにエリアマネジメントの類型からみる展望として、「事業型」と「ネットワーク型」の組織について触れ、それぞれのタイプごとの発展の方向性についてお話ししました。
・京都大学経営管理大学院 御手洗潤特定教授クロージング講演概要はこちら。
・講演資料はこちら。
※資料の無断転載・無断利用を禁じます。

閉会挨拶
エリマネジメントシンポジウム2016 in名古屋実行委員会 小林重敬副委員長の閉会挨拶が行われました。
今回のシンポジウムは、エリアマネジメント団体間の連携・交流の促進にとどまらず、全国の団体が抱える課題の解決策や将来の展望などの、エリアマネジメントの発展に向けた方法として、ネットワークの力を認識する機会となりました。当日は、エリアマネジメント団体関係者や行政関係者、民間事業者、学生など約255名が参加し、盛会のうちに終了しました。
・閉会挨拶の概要はこちら。

