官民協働まちづくり
実践講座

各回開催概要

令和5年12月19日 第3期第11回官民連携まちづくり研究会を開催しました

第3期第11回官民連携まちづくり研究会

2023年12月19日(火)に、京都大学東一条館大会議室にて、第3期第11回官民連携まちづくり研究会がリアルとオンラインでのハイブリッド形式で開催されました。


「子ども中心のまちづくり「子どもエリアマネジメント」の取り組みについて」

光亜興産株式会社まちづくり事業部 山田直樹

はじめに、光亜興産株式会社の本社がある門真市と門真市を中心としたまちづくりの事例や取組み内容をご紹介いただき、続いて、地域の小学校から大学といった教育機関と地域団体、行政とが連携して子ども達の主体的な活動を支援する「子どもエリアマネジメント」の取組みについてご説明いただきました。子ども中心のエリアマネジメントは、社会性を担うアトリア・サロンと経済性を担う一般社団法人アトリアという2つの組織からなる推進体制で進められること、子ども主体の取組が、子どもの成長に、そしてまちにどのような影響があるかなどデータの収集や分析を行いながら活動を展開していく予定であることをお話いただき、地元企業ならではの地域とのつながりを大切にしたエリアマネジメントの活動モデルとなるように貢献していきたいとの熱い思いについてもお話しくださいました。


「次代のまちづくりに描く3柱/長浜の取り組み」

長浜まちづくり株式会社常務取締役 竹村光雄委員

地域資源を活かした観光に力点をおいた平成のまちづくりから、ローカリティに着目した「外への求心力を高めること」「地域の内発力を高めること」「基礎体系を整えること」の3つの柱を軸とするまちづくりへの転換ついてご説明を頂きました。コロナ過での経験を踏まえた自立性と収益性を考慮した町家リノベーションの取組みや、まちなかを流れる「米川」での川床づくりやリバーウォーク、治水・利水の取組みなどの紹介のほか、二項対立状態になった時の第3極のデザイン、アイデアを追求する探究心、長期のまちづくりの中に今の取組がどう活かせるかをマネジメントすること(長期ビジョンとプロジェクトマネジメント)の重要性など、取組みを進める中で得られた知見についてもお話いただき、次代にむけたまちづくりについての多くのご示唆をいただきました。

長浜まちづくり株式会社常務取締役 竹村光雄委員

「丸の内エリアのファンづくり」

三菱地所株式会社コマーシャル不動産戦略企画部 川村優乃氏

三菱地所株式会社エリアマネジメント企画部 猿橋拓己氏

 大手町・丸の内・有楽町エリア(大丸有地区)におけるこれまでのエリアマネジメントについてご紹介いただいた後、大丸有地区をより魅力的で愛される街としていくため、「一人でも多くの人が丸の内のファンになる」ことをミッションとして様々な取り組みを進めていることをご紹介いただきました。コアファンの醸成にシフトチェンジするファンマーケティングの取組みとして、2021年7月に実施した第1回調査(定量分析)を皮切りにファンミーティング(定性分析)や第2回調査を実施し、これらの調査分析から、丸の内のファン層は機能価値、情緒価値、未来価値の3つがどれも高いこと、その中でもコアファンは情緒価値の高さが顕著であったことなどの結果が得られたことをご紹介いただきました。これらの結果をもとに、今後、コアファンの深度化やライトファンを増やすための取組みを進めていくことについてもお話いただき、エリアマネジメントの新たな価値創出の重要性をご示唆いただきました。

三菱地所株式会社コマーシャル不動産戦略企画部 川村優乃氏
三菱地所株式会社エリアマネジメント企画部 猿橋拓己氏


会場の様子

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