教育活動 | 観光コース

教育活動

観光経営に関連する科目を展開しております。また、サービス&ホスピタリティプログラムの一部でもあるので、幅広くサービス経営に関する科目も展開しております。観光に関連する一部の特徴的な科目を紹介します。
なお、内容や科目は毎年の授業スケジュールで変更されますことがあります。

1.特徴的な講義科目の例

(1)観光事業戦略論

ホテルに代表されるホスピタリティ・観光産業は、とかく「おもてなし」に代表される接遇の巧緻によって評価されることが多い。しかし本来は他産業と同様、その事業性によって評価されるべきである。また国土交通省、古くは鉄道省の主導により観光業が推進されてきた日本特有の背景により、観光需要の受け皿としてのハコモノ不動産の建設が優先され、そもそもの事業性、採算性という大原則が後回しとなってきた。それがホスピタリティ・観光産業の経営というものを熟成させる機会を逸していた主要因でもあったが、本科目では、そういった日本特有の産業特性も踏まえ、「一般的な」経営アプローチをベースに、具体的な事例を用いながら、ホスピタリティ・観光産業への適用について理解を進め、実社会における経営手法について習熟を図ることとする。具体的な事例紹介では、実際に中心的な立場で関与した実務家を適宜招聘予定。本科目の終盤では、協力企業による具体的な経営課題に対する解決提案、およびその方策の具体的実施を予定。
なお、本科目は、ユニゾン・キャピタルとIntellectual Innovationsの寄附講義として提供される。
https://www.gsm.kyoto-u.ac.jp/collaborative-research/unison-capital-intellectual-innovations/

(2)デスティネーション・マネジメント論

「観光立国」を掲げるわが国において、訪日外国人の急増、観光による地方創生といった背景により、デスティネーション・マネジメント(観光地域経営)の必要性が認識されるようになり、政府はDMO登録制度を設け、その形成・確立に向けた支援に取り組んでいる。しかしながら、現段階でデスティネーション・マネジメントを具体的に実践していく手法について、わが国では体系的に整理されていない。本講座では、欧米におけるデスティネーション・マネジメントの概念を整理した上で、デスティネーション・マネジメントおよびマーケティングの手法や事業の組み立てについて具体例を交えながら学ぶことで、DMOのCEOやCMOが担える程度の知識とノウハウを身につけることを到達点としている。

(3)Global Tourism & Hospitality Management(国際科目)

本科目は、米国コーネル大学博士(ホスピタリティマネジメント)のDavid Taylor京都外国語大学教授を迎えて、国際水準での観光経営能力(主としてマーケティングと経営戦略)、世界のターゲット(地域、世代)の消費者行動の理解、日本の観光市場との対比を学習することをねらいとしたものである。授業は、英語による講義、・英語によるグループ討議、英語によるプレゼンテーションで行う。この科目を通じて、世界的な観光マーケットの動向を理解し、海外の視線から日本の観光マーケットの特徴を理解し、英語で聞き、話すことによる、発想の違いを学ぶことを行う。この科目を通じて、留学生を含めて世界の観光ビジネスへの関心を持ち、キャリア開発を行う。

(4)観光・老舗経営論

観光産業は伝統的なサービス産業のひとつの象徴である。一方で老舗は、狭義のサービス業に限らずものづくりを生業としている場合も多いが、地域に根付きながら長年にわたって価値を創造し続けている存在である。
こうした意味で、観光と老舗がともにもつ地域性と伝統性とに焦点を合わせ、経営学の観点からそれらを概観することが、この科目の目的である。

(5)サービス人的資源管理論

観光およびホスピタリティ産業における人的資源管理の特性と未来を主なテーマとする。サービス産業は、様々な設備導入やIT技術による経営革新があるとはいえ、労働集約的な産業であり、人的資源の活用が中心的な経営課題である。本講義は、サービス産業でも観光やホスピタリティ産業を中心に、そこでの人的資源の管理の特性と共に、経営成果を上げるために取られている管理手法の考え方を理解したい。個々の企業にとってタレントとなる人材の効果的な採用、配置、訓練開発、業績評価、キャリア管理、離職低下、リーダーシップ開発、生産性向上、ダイバーシティのあり方、そして人材の国際化のあり方について議論する。特に、本講義は、観光やホスピタリティの産業分野での人的資源管理論の第一人者であるテイラー雅子大阪学院大学教授(コーネル大学博士)に各論を論じ、その将来のあり方を議論する。これを通じて、サービス分野での人的資源管理の特性を理解した実践を学ぶ。

(6)サービス経営論

この科目は、サービス経営学の概論であり、サービス&ホスピタリティプログラムの全教員が担当する。サービスは、顧客の価値を一緒に作り出すビジネスである.そのために、サービスのマネジメントには、独自の経営原理が存在する。この授業では、サービスの本質、マーケティングの特性、サービスのデザイン、生み出す組織作り、イノベーションの仕組みについての基本的なマネジメントの考え方を理解する。
この授業を通じて、次の3つの能力の獲得を目指す。
①サービス事業戦略企画基礎能力:サービス事業における事業戦略を企画するプロセスを理解する能力の基礎。
②サービスマーケティング基礎能力:マーケティング活動のプロセスを理解し、ニーズを理解し、顧客ロイヤルティを構築する能力の基礎。
③サービス事業IT活用基本能力:サービス・マネジメント理論を理解した上で、最新サービス経営へのIT導入事例を学習し、その競争力・生産性向上への効果を理解する能力の基礎。  

2.インターンシップ

海外、国内の観光の現場を体験してもらうために、関係機関との協力、学生自らのアイディアで、国内外のインターンシップ(単位認定する場合としない場合があります)を実施しています。
過去の例になります。

パリ国際会議場
台湾国際会議場
ウィーン観光局
国際会議場連合総会インターン

関西観光本部
京都市観光協会

MGM Resort International

3.各種観光経営セミナー

国際的、国内の観光ビジネスの最先端を体験してもらうために、経営者を招いた実務セミナーを行っています。 
過去の例を示します。

・国内(ツーリズム産業論,サービスビジネスモデル分析関連)
 JR西日本、京阪HD,JTB、KNT,日本航空、全日空、オリエンタルランド、USJ、プリンスホテル,HIS変なホテルなど
・国際
 パリ国際会議場、Ritz Carlton, MGMResort International, ENG Internationalなど