みずほ証券寄附講座「企業金融のフロンティア」は、金融資本市場の最新動向を取り上げ、実務に根差した企業金融理論について理解を深めることを目的としています。今年度の最終回（7月9日）では、ESG・SDGsをテーマに、企業等の実務家3名をゲストにお迎えしました。

講義の前半は、香月康伸氏（みずほ証券 サステナビリティ推進部 SDGsプライマリーアナリスト）によるサステナブルファイナンスの解説、SDGs債の発行実務について伊藤旨信氏（大阪府住宅供給公社 総務企画部 経営企画室 財務課 課長）及び池田佳弘氏（日本学生支援機構 財務部次長）による講演、後半は、講演者と担当教員（幸田博人先生、伊藤智明先生）によるパネルディスカッションと質疑応答を行いました。

パネルディスカッションでは、それぞれの組織で取組むべき社会課題やソーシャルボンド発行に至った経緯・背景、発行のメリット等についてご紹介いただき、具体的な事例をもとに議論を行いました。社会のニーズにあった住宅の供給事例や学生の状況に応じた奨学金の仕組み等、学生にとっても身近な内容が紹介され、履修生は、自身の体験も重ね合わせながら、ESG・SDGsへの理解を深めることができました。