企業金融と資本市場
(みずほ証券) 寄附講座
教員紹介
澤邉 紀生 経営管理大学院長
経歴
京都大学経済学部、京都大学大学院経済学研究科修士課程、同博士後期課程退学。博士(経済学)。立命館大学助教授、九州大学助教授等を経て、現職。日本管理会計学会副会長、日本原価計算研究学会理事、 メルコ学術振興財団理事。
専門分野
会計学、管理会計、マネジメントコントロール
担当プログラム
「ファイナンス・会計」プログラム /「i-BA」プログラム
担当科目
会計学、管理会計、会計学ワークショップ
論文・著作
The Japanese Style of Business Accounting(共著), Quorum Books, 1999.
『会計改革とリスク社会』、岩波書店(2005年)
『アメーバ経営学 –理論と実証-』KCCSマネジメントコンサルティング(2010年) など。
メッセージ
企業活動の全体像を捉えるためには会計の知識が不可欠であり、戦略を実行しリスクをコントロールするためには適切な管理会計システムを構築する必要があります。伝統的な大企業組織における管理会計の仕組みを体系的に理解したうえで、今日の企業経営の課題に対応して登場してきた新しい考え方について理解を深めていきましょう。
Asli M. COLPAN 教授
経歴
英リーズ大学経営工学修士、京都工芸繊維大学工学博士。
京都大学経済研究所と同志社 大学技術・企業・国際競争力研究センターで研究員を歴任。京都大学白眉センター 准教授。ハーバード・ビジネス・スクール及びMIT客員教授。
専門分野
経営戦略、企業統治、国際経営
担当プログラム
「ビジネス・リーダーシップ」プログラム
「i-BA」プログラム
「KC-CDO」コース
担当科目
Strategic Management,、Corporate Strategy and Organization、ビジネスリーダーシップワークショップⅠ・Ⅱ
論文・著作
Oxford Handbook of Business Groups, 共編著, Oxford: Oxford University Press,2010
Shareholder Heterogeneity and Conflicting Goals, 共著者, Journal of Management Studies, 2011。
Performance sensitivity of executive pay: The role of foreign investors and affiliated directors in Japan, Corporate Governance: An International Review, 2012
Business Groups in the West: Origins, Evolution and Resilience, Oxford: Oxford University Press, 2018
メッセージ
個別の国の特殊性に配慮しながら、グローバル経済についてのバランスの取れた視野を持つことが、現代ビジネスでの成功にとって大切になっています。そのような広い視点を受講生が育めるような授業を心がけていきたいと思います。
山田 和郎 准教授
経歴
神戸大学大学院経営学研究科修了。博士(商学)。立命館大学経営学部、長崎大学経済学部、立命館大学経営学部を経て、現職。
専門分野
コーポレートファイナンス
担当プログラム
「ファイナンス・会計」プログラム
「i-BA」プログラム
担当科目
証券投資論
論文・著作
Supply-chain Spillover Effect of IPOs, Journal of Banking & Finance Vol. 64 pp 150-168.
メッセージ
データが好きです。理論を理解したうえで、データから現実を丁寧に読み取る過程は、時間もかかり泥臭いものです。一般に広く言われている言説も、実際のデータを見てみると違う姿が現れることがあります。
幸田 博人 特別教授
経歴
【略歴】
1982年一橋大学経済学部卒。1982年日本興業銀行入行、2009年よりみずほ証券執行役員、常務執行役員、代表取締役副社長等を歴任。2018年7月より現職。
【現職】
・京都大学経営管理大学院 特別教授
・京都大学大学院経済学研究科 特任教授
・㈱イノベーション・インテリジェンス研究所 代表取締役社長
・リーディング・スキル・テスト㈱ 代表取締役社長
・一橋大学大学院経営管理研究科 客員教授
・SBI大学院大学経営管理研究科 教授
・産業革新投資機構(JIC) 社外取締役 ほか
専門分野
資本市場の制度調査、市場分析、プライベート・エクイティ、イノベーション
担当プログラム
「ファイナンス・会計」プログラム
担当科目
企業金融のフロンティア、企業金融とマネジメント、ビジネスリーダーシップワークショップⅠ・Ⅱ、ビジネスエシックス、金融リテラシー
論文・著作
【主な著書】
幸田博人編著
・『日本企業変革のためのコーポレートファイナンス講義』 (金融財政事情研究会:2020年)
・『プライベート・エクイティの実践』(中央経済社:2020年)
池尾和人・幸田博人編著『日本経済再生25年の計』(日本経済新聞出版社:2017年)
藤田勉・幸田博人著『金融が解る 世界の歴史』(金融財政事情研究会:2020年)
メッセージ
近年の日本の金融・資本市場における構造変化が、企業の経営・財務戦略にどのような影響を及ぼしてきたのか、銀行・証券会社等の金融仲介者の役割は何か等について、30年以上に亘る実務経験をもとに、実際の事例等をご紹介しながら、理論と実務の両面からお伝えしたいと思います。
御立 尚資 特別教授
経歴
京都大学文学部米文学科卒。ハーバード大学より経営学修士(MBA with High Distinction, Baker Scholar) を取得。日本航空株式会社を経て、ボストンコンサルティンググループに入社。日本代表(2005年~2015年)BCGグローバル経営会議メンバー(2006年~2013年)を務める。経済同友会副代表幹事(2013-2016)
専門分野
経営戦略、価値とリスク、リーダーシップ
担当プログラム
「ビジネス・リーダーシップ」プログラム
担当科目
価値マネジメント:戦略、リスク、財務、Leadership development
論文・著作
『「ミライの兆し」の見つけ方』(2019年)日経BP、『戦略「脳」を鍛える~BCG流戦略発想の技術』(2003年)東洋経済新報社、『使う力』(2006年)、『経営思考の「補助線」』(2009年)
『変化の時代、変わる力』(2011年)日本経済新聞出版社など
メッセージ
企業が価値を生み続けるためには、戦略の定石プラスアルファ、環境変化が生む事業リスクの本質の理解、そして戦略と財務を統合する視点が不可欠です。コンサルティングの現場体験も踏まえて、「知識」だけではない「能力」作りを行いたいと思います。
徳賀 芳弘 客員教授
経歴
九州大学経済学研究科博士課程単位取得。博士(経済学・京都大学)。ワシントン大学客員研究員、九州大学経済学研究院教授、京都大学経済学研究科・経営管理研究部教授を経て、京都先端科学大学理事兼経済経営学部教授・学部長、京都大学産官学連携本部顧問。Vice President (IAAER)、President (AAAA)、日本会計研究学会会長、国際公会計学会会長、金融庁・企業会計審議会会長、公認会計士・監査審査会委員、企業会計基準委員会(ASBJ)委員、日本学術会議第一部会員、公認会計士試験委員、日経・経済図書文化賞審査委員等を歴任。
専門分野
国際会計、財務会計、企業分析
担当科目
ビジネスエシックス
論文・著作
『企業会計の基礎概念』[共編著]中央経済社(2011年)
『財務会計研究の回顧と展望』[共編著]中央経済社(2013年)
メッセージ
会計には、主に資本市場参加者の意思決定を支援する機能と、企業と利害関係者との間の契約の履行を支援する機能があります。会計学では、財務会計と管理会計の基礎的な知識・技法・考え方を勉強してもらいます。また、企業分析では、企業戦略と会計情報を有機的に結びつけて企業を分析・評価していく方法を学習してもらいます。
柴崎 健 客員教授
経歴
一橋大学経済学部、同大学院国際企業戦略研究科(金融戦略MBA)。日本興業銀行、興銀証券、みずほ総合研究所、みずほ証券にて資本市場調査等に従事。
専門分野
証券・資本市場、ファイナンス、金融制度
担当科目
企業金融のフロンティア、企業金融とマネジメント
論文・著作
「銀行の戦略転換」(共著)東洋経済新報社 2004年、「金融緩和のもとでの国債リスク」 中央経済社 2014年、「2020年 消える金融」(共著)日本経済新聞出版社 2017年、「《改訂版》 詳解 バーゼルⅢによる新国際金融規制」(共著)中央経済社 2019年 「現代ビジネスエシックスと企業価値向上」(共著)金融財政事情研究会 2023年など。
メッセージ
金融資本市場のダイナミズムやマネーフローの変化が社会や企業活動にどのように影響を与えてきたか、20年以上の調査経験をもとにご紹介することで、新しい金融の未来を皆さまと考えていきたいと思います。
香月 康伸 客員教授
経歴
西南学院大学法学部、英ランカスター大学経営大学院(MSc Finance)。山一證券、興銀証券(現みずほ証券)にて、主に金融・資本市場調査等に従事。
専門分野
債券・クレジット市場、サステナブル・ファイナンス
担当科目
企業金融のフロンティア
論文・著作
「金利が解れば経済が見える」(2000年9月1日、近代セールス社)(共著)、「金融システムの将来展望」(2002年4月1日、金融財政事情研究会)(共著)、「デリバティブ・証券化商品入門」(2008年2月28日、東洋経済新報社)(共著)。
メッセージ
米国の政治家ダニエル・ウェブスターの1834年の演説“Credit: Man's Confidence in Man”では、「信用(クレジット)」が近代の経済システムにとって必要不可欠であり、多くの富を国家にもたらすことを喝破しています。クレジットを裏付とした資金調達は企業金融の要諦です。そのクレジットは債券市場でどう評価されるのか。その失敗がリーマンショックのようなクラッシュの歴史を繰り返すのはなぜなのか。そして、サステナブル・ファイナンスは企業金融のフロンティアになるのか。マーケットで何が起こっているのか、実例を交えながら皆さんと考えたいと思っています。
大越 覚史 特定准教授
経歴
一橋大学大学院国際企業戦略研究科修了。博士(経営)。
ブラックロック・ジャパン株式会社等の勤務を経て、現職。
専門分野
コーポレート・ガバナンス、コーポレート・ファイナンス
論文・著作
“Former CEO advisors and firm performance” Pacific-Basin Finance Journal 79, 102034. (2023)
メッセージ
長年、機関投資家としてコーポレート・ガバナンスに係る実務を経験してきました。一方で、なかなか教科書通りにはうまくいかないことも多くありました。その経験を共有しながら、みなさんとあるべき資本市場の在り方について考えていきましょう。