パラドキシカル・リーダーシップ産学共同講座

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設置期間

2022年11月16日~2024年11月15日

寄附者

企業名

アルー株式会社

パラドキシカル・リーダーシップとは?

経営リーダーは、矛盾する要素を内包する課題、言い換えると「パラドキシカルな課題」を常に抱えています。こうした課題に対して、従来の経営論やリーダーシップ論では、「二者択一」、つまり「either/or」の姿勢で臨むことが重要視されていました。
ただし、昨今の社会情勢が突きつけるパラドキシカルな課題には、そのアプローチは有効ではありません。「二者択一」(either/or)ではなく、パラドキシカルな要素をいかに共存させ、「両立」(both/and)させていくかという問いを持って課題と向き合っていくことが重要です。
しかし、「両立」の実現には困難が伴います。時に組織に混乱を生じさせることも少なくありません。一方で、その困難にリーダーが上手に対処することができれば、「パラドキシカルな課題」に取り組む事は、新たなイノベーションを生み出す契機にもなります。
このような、従来二者択一で捉えられてきた課題に対し、パラドキシカルな要素をいかに「両立」させていくかという問いを持って課題と向き合っていくリーダーのあり方が、「パラドキシカル・リーダーシップ」です。

講座設立意図

昨今の、「持続可能な社会に対する要求の高まり」「VUCAとも称される変化の激しい事業環境」「組織と個人の関係性の変化(囲い込みから相互選択へ)」といった社会情勢の変化は、多くの矛盾する要素を内包する課題、つまり「パラドキシカルな課題」を経営リーダーに突きつけています。
こうしたパラドックスに対応するためには、技術的課題(技術や知識を取り入れることで解決できる課題)だけでなく、適応課題(これまでの価値観や信念を問い直すことで解決する課題)に向き合うことが重要です。
簡単ではないけれど重要、そして研究途上であるパラドキシカル・リーダーシップについて皆様とともに考えていきたいと思い、本講座を設立いたしました。