アート・コミュニケーションデザインと
組織経営寄附講座
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「身体表現芸術とコミュニケーションデザイン演習」(2024)第1回〜第9回の講義報告
蓮行特定准教授による講義「身体表現芸術とコミュニケーションデザイン演習」がスタートしました。本授業は、全15回(5日間)の集中講義で、2024年前期の隔週土曜日に開講されます。
この授業では、受講生の皆さんに蓮行特定准教授の開発した「演劇的手法によるワークショップ」を実際に体験してもらうと共に、「身体表現芸術」の創作にグループで挑戦してもらいます。そういった体験を通して、組織やチームにおける「コミュニケーションデザイン」の核心に触れていただく、アクティブラーニング型の授業です。
シラバスは以下のURLからご確認いただけます。
●授業の様子
1日目 4月20日(土)3限〜5限
授業ガイダンス、身体表現のアクティビティ体験
1日目は、冒頭に授業ガイダンスを行い、続いて「歩く&止まるゲーム」や「◯◯といえばゲーム」、「バースデーチェーン」、「いいですね〜ゲーム」、「アーティストねんど」など、主にはアイスブレイクに用いるワークを中心的に体験してもらいました。ワークを体験するとともに、受講生同士で「このワークはどのような意図でデザインされていたと思うか?」についてディスカッションしてもらい、コミュニケーションデザインの観点からワークを分析してもらいました。蓮行先生からは、「心理的安全性」の第一歩目のステップとして体感してもらうワークショップデザインや、身体を用いることで言語情報と非言語情報の接続を図るデザインなどについて解説がありました。受講生からも「ワークのルールに則ることができない人がいた場合はどのように対応するか?」、「なかなか Yes and をできない人ばかりのチームにおいてはどうしたらいいのか?」など、活発な質問がありました。
2日目 4月27日(土)3限〜5限
身体表現のアクティビティ体験、グループワーク課題のガイダンス・チーム編成
2日目は身体表現のアクティビティ体験および次回グループワーク課題のチーム編成を行いました。受講生はワークショップ「件の宣言」を通じて三権のうちの「立法」を、「泡沫裁判所」を通じて「司法」を体験しました。また、実際に参加したワークショップの解説を通じて、作成意図やデザインのポイントについても学習しました。
3日目 5月18日(土)3限〜5限
3日目は、中間発表(パフォーミングアーツ作品の創作と発表)と、その準備のグループワークですが、授業開始と共にそれぞれのグループが自走して、3限と4限目に精力的に活動しました。
そして、5限目の発表ではグループその1「面接ないない(注:あるある、ではありません)、グループその2「スナックええ女・百万遍店」、グループその3「中国の家庭料理の再現」という、タイトルだけでは中身がさっぱりわからないであろう珠玉の3作品が上演されました。
その後、まずは発表グループでの振り返りを行い、2順目は、各グループからの混成のグループで、相互の発表について振り返り、3順目は、2順目のメンバーをシャッフルしたグループで、「自分の現状の仕事や今後のキャリアに今日の発表を活かす」という視点でディスカッションしました。
発表を、お互いに笑いながら(今回は全チームがコメディでした)鑑賞しあうだけでなく、今日の体験の理論化や、今後への活用についても、しっかり時間を確保して議論しました。


