アート・コミュニケーションデザインと
組織経営寄附講座
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2022.12.04日本経営会計専門家研究学会2022年度第2回大会において、コーチングセッションのワークショップを担当しました
2022年12月4日に京都大学百周年時計台記念館にて開催された、日本経営会計専門家研究学会 2022年度第2回大会において、蓮行特定准教授、末長特定助教が、コーチングセッション「コミュニケーションデザインとその実践」のワークショップを担当しました。
会計士、税理士、管理会計に関わる研究者の方々など、およそ30名が集まる2時間半のセッションのなかでメインのワークとして実施したのが、「コンサルテーションXXシリーズ『よろず会計相談』」です。(こちらは、今回ご依頼を受けたことで新たに開発した設定のワークです。)
コンサルテーションXXシリーズは、
●需要者 (専門家に相談をしに来た人)
●供給者 (相談に対して対応する専門家)
●観察者
の3役に分かれて、「相談会」というフレームでロールプレイをするワークです。
お互いに「相談」を実践し、観察し、フィードバックしあうことで、自分のコミュニケーション上の癖に気がついたり、他のひとの振る舞いから気づきを得たり、コミュニケーション上の悩みを共有し解決策を探したり……と、参加者同士の集合知の生成につながります。
今回の『よろず会計相談』では、
●需要者:相談者(役所で開催されている「無料・会計相談会」にやってきた人)
●供給者1:若手の会計士(相談員として送り込まれた会計士)
●供給者2:会計事務所所長(若手会計士の所属事務所の所長)
●観察者:精霊(会場内を自由に飛び回り、相談会を見守る)
との設定で、相談会に取り組んでいただきました。
なお、会計相談会にやってくる「相談者」の設定は、ファシリテーターの引いたトランプによって毎回ランダムに決まります。今回は、以下のような設定になりました。
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56歳 飲食業 生物学上の男性
「事業承継/M&A」に関する相談
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14歳 学生 生物学上の男性
「アルバイト雇用」に関する相談
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35歳 農業 生物学上の女性
「お金とは何…?」との相談
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84歳 農業 生物学上の男性
「アルバイト雇用」に関する相談
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参加された方からは、「これはよく対応することのある相談だ」との声もあれば、「14歳の相談って、どんな内容になるの?!」、「『お金とは何か』なんて相談、どう対応すれば…?」といった声も上がっていました。「演じることでわかることもあることを実感した。面白かった」といった感想もいただきました。
今回実施したワークの進行スライドは、「不易アカデミー eコンテンツサイト」にて配布されています。関心のある方は、そちらもぜひご覧ください。
▼不易アカデミー eコンテンツサイト「コンサルテーションXXシリーズ」