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組織経営寄附講座

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分野横断プラットフォーム事業 第3回パラシュート研究会が開催されました。研究会活動のアーカイブサイトが公開されました。

当寄附講座の蓮行特定准教授、末長特定助教が「京都大学分野横断プラットフォーム構築事業」に採択を受け、「演劇×◯◯」超学際パラシュート部隊 https://research.kyoto-u.ac.jp/gp/g067/ の活動を進めておりました。その2021年度最後の研究会となる『第3回「演劇×教育」パラシュート研究会―ジャンル混合で演劇ワークショップを体験する―』https://research.kyoto-u.ac.jp/workshop/w101/ を、2022年2月26日(土)にオンラインで開催いたしました。

『第3回「演劇×教育」パラシュート研究会―ジャンル混合で演劇ワークショップを体験する―』の様子

今回も、演劇関係者、教育学、学校教員、医学教育、メーカー、システム開発……と、多岐にわたる分野の方々、計20名にご参加いただきました。

研究会では、2022年1月に実施された大阪市内の小学校6年生を対象とした授業を取り上げての実践事例の紹介とディスカッション、また、蓮行特定准教授が構想する「パラシュート方式」に関するディスカッションを行いました。3時間という長丁場でしたが、時間いっぱいまで議論が交わされました。

当日の様子をお伝えするため、事後アンケートのご感想の一部をテキストでご紹介させていただきます。(一部個人情報が含まれる部分を編集しています。)

〈演劇×教育の授業実践に関してのコメント〉

■ 普段の学校的価値観とは正反対の「わからないこと」「ちがうこと」を楽しむという構想は人が生きていく上で何よりも重要なものであり、そうした構想を活かし実現できるのが演劇を含む芸術だと思った。

■ 授業実践のファシリテーターの方が、「わからない」と「ちがう」を楽しむはご自身がCTをするための軸のようなものと話されていましが、「演劇 x ○○」の本質はそこにあるのだと、私は実感・納得しています。

■ ルール設定や最後のゴール設定での「リスク」について、発見がありました。

■ このような実践紹介動画はいくつも撮影し、残していくべきと感じた。そして、末長さんがされていたような分析や要点抜粋がともにあると研究も進むように感じた。

授業実践に関してファシリテーター(授業進行者)が重要視していた点の図解

〈パラシュート方式に関してのコメント〉

■ パラシュート方式の話ではないですが、PDCAのPは決して、他人に決めてもらうものではないと私は思います。よくわかりませんが、”P”が最初から決まっているのが、おかしく、もっと、根底のところ、WhyとWhatのところから始めないといけないし、そこの議論には、いろんな立場の人がパラシュートのように降りていくパラシュート方式がよいと思います。

■ 非常に魅力的で可能性を秘めた方式だと思う。参加者が「困る」ことまで想定できると思うし、この研究会であればじゅうぶん通用すると思う。これを企業の現場に持っていくには、相当余裕のある職場でないとやってもらえないと思う。目の前の課題を解決するのに精いっぱいなため。

■ 他分野がいなかった(全員が演劇、演劇教育をメインとした実践家だった)のが残念。ただ、専門知識や課題解決という社会的レイヤーから一歩、生物的なレイヤーに進んだ状態で話すことができたように感じたし、即興性が求められると感じた。


また、「演劇×◯◯」超学際パラシュート部隊の2021年度の活動成果をまとめたアーカイブサイトが公開されました。

▼「演劇×◯◯」超学際パラシュート部隊

https://www.accd-c.org/bunyaoudan2021/

全3回の研究会概要と、小学校での授業実践の概要をまとめてご覧いただけます。

改めまして、2021年度の研究会にご参加いただき、「パラシュート」でフィールドに降りたっていただいた皆様、誠にありがとうございました。

次年度以降の「パラシュート研究会」の活動も検討中です。企画が決まり次第、案内させていただきます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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