プルータス・コンサルティング寄附講座

講師

野口 真人 特命教授(株式会社プルータス・コンサルティング代表取締役社長)

野口 真人

経歴

"昭和59年 富士銀行(現みずほ銀行)入行。
JP モルガンチェース銀行、ゴールドマン・サックス証券を経て、2004年(平成16年)にプルータス・コンサルティングを設立し、代表取締役社長に就任。現在に至る。"

専門分野

企業価値評価、株式評価、ファイナンス

論文・著作

"『戦略資本政策―新時代の新株予約権・種類株式活用法―』中央経済社(2008年)
『本当の値打ちを見抜くファイナンス理論入門』ダイヤモンド社(2016年)
『企業価値評価の実務Q&A 第3版』中央経済社(2016年)"

メッセージ

実務における企業価値評価業務は、ファイナンス理論をベースにしながらも、様々な制約や企業や株主の思惑などでその形を変えてきています。また昨今はトヨタの優先株など種類株式等の発行も活発化しており、従来の知識だけでは対応できなくなってきています。 理論と実務のギャップの解説することで、実務で使える企業価値評価の知識を教えます。

山田 昌史 客員教授(株式会社プルータス・コンサルティング 取締役 米国公認会計士)

山田 昌史

経歴

平成16年 早稲田大学商学部卒業、平成20年 プルータス・コンサルティング入社、令和2年 プルータス・コンサルティング常務取締役、令和元年 京都大学経営管理大学院客員教授、米国公認会計士登録

専門分野

株式価値評価、M&A、MBO、組織再編実務、ストックオプション、株式価値を巡る裁判

論文・著作

プルータス・コンサルティング(編)(2020)『新株予約権等・種類株式の発行戦略と評価』(執筆者代表)中央経済社
プルータス・コンサルティング(編)(2018)『企業価値評価の実務Q&A 第4版』中央経済社

メッセージ

M&A、資金調達、ストック・オプションなどのインセンティブ設計、事業承継といった資本政策は、種類株式や新株予約権、信託などを用いて日進月歩で新たなものが生まれています。一方では、上場非上場問わず株主と経営者が対立する事案が増加しています。今後の経営者は資本政策の最新事例や紛争事例を把握しておくことが強い武器にも盾にもなります。資本政策の実務の現場で見聞したことをリアリティを持ってみなさんにお伝えしたいと考えています。

朝岡 大輔 客員准教授

朝岡 大輔

経歴

東京大学法学部卒業。政府系金融機関、国土交通省勤務を経て、2018年より明治大学商学部。
MBA (University of California, Berkeley, top 5%)、博士(学術、東京大学)。

専門分野

コーポレートファイナンス、M&A、コーポレートガバナンス

担当プログラム

プルータス寄附講座:ワークショップ(ケースと財務モデル)

論文・著作

『戦略的コーポレートファイナンス 企業価値と財務判断』NTT出版(2006年)
『ゼミナール コーポレートファイナンス』日本経済新聞出版 (共著、2022年)
“A behavioural-economic perspective on conflicts of interest among shareholders, debtholders, and directors” Journal of Interdisciplinary Economics, 33(1), 7-23 (2020年)
「M&Aにおける価値と契約条項」『会計・監査ジャーナル』32(4), 116-121 (2020年)

メッセージ

コーポレートファイナンスの世界では、企業のイノベーションに支えられて常に新しいことが起こり続けており、興味は尽きません。実践に支えられたファイナンス理論を学ぶことの一つの良い点は、変化し続ける環境において、新しい問題に直面した時でも適切な判断をする力を身に付けられることです。そのための判断軸や枠組みを提供することを目指しています。

明石 正道 研究員

明石 正道

経歴

早稲田大学政治経済学部、同大学院経済学研究科修士課程修了。
平成20(2008)年より株式会社プルータス・コンサルティングに所属。

専門分野

企業価値評価、特に資本コスト・株式関連争訟

論文・著作

《論文(単著)》
「企業価値評価実務における各種リスクプレミアムの利用状況について」『証券アナリストジャーナル』第57巻第3号
《論文(共著)》
「連載 法務担当者のための非上場株式評価早わかり」『ビジネス法務』第18巻12号/第19巻第2号-第4号

メッセージ

いわゆる「ガラパゴス化」が企業価値評価の分野においても起きています。ファイナンス理論を背景とする企業価値評価の手法が、実務に適用される過程で独自の「進化」を遂げたということです。理論と実務の違いについては理解されていても、それが何故生じたかについての理解が浸透しているとはいえません。それぞれの「進化」の過程を俯瞰的に捉える視点を養っていただければ幸いです。

砂川 伸幸 教授

砂川 伸幸

経歴

神戸大学経営学部卒業、証券会社勤務、神戸大学大学院経営学研究科教授などを経て、
2016年より京都大学経営管理大学院教授、博士(経営学、神戸大学)

専門分野

コーポレートファイナンス、企業価値評価、戦略評価

論文・著作

『株式価値評価と現代ファイナンス理論』(2015、商事法務)
『はじめての企業価値評価』(日経文庫、共著)
『日本企業のコーポレートファイナンス』(日経、共著)

CFO FORUM 連載

メッセージ

ファイナンスと経営の研究・教育の道を選んで、ちょうど20年がたちました。前任の神戸大学では、社会人MBAで経営戦略も担当しました。この間、幸いなことに理論(教科書や論文)と実務(経験)の双方を勉強することができました。皆さんと一緒に、ファイナンスや経営の理論と実践について議論することを楽しみにしています。